2021年12月02日

耐震リフォームが必要な理由とは?リフォームの必要度のチェック方法も紹介

快適な暮らしを構築するには、定期的なリフォームが欠かせません。劣化したり汚れたりした構造物を修繕すれば、新築と同じような状態を保てるからです。

 

最近では通常のリフォームに加えて、耐震リフォームにも注目が集まっています。そこで今回の記事では、耐震リフォームの必要性や施工の流れについて詳しく紹介します。

耐震リフォームが必要な理由

耐震リフォームが必要な理由は大きく分けて2つです。ここでは、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

 

大地震はいつ発生するかわからない

2011年の東日本大震災や1995年の阪神淡路大震災など、日本ではマグニチュード6以上の大きな地震が頻繁に発生しています。

 

地震が発生する理由は地下にあるプレードのズレです。地球上には複数のプレートがあり、プレートがぶつかると大きな力が発生します。プレートの衝撃によるエネルギーは地上にも伝わり、地震が発生するのです。

 

日本は4つのプレートがぶつかる地域にあり、諸外国と比べると地震が頻繁に発生しています。快適な暮らしを構築するには耐震性能の高い住宅に住むことが重要です。

 

古い住宅は倒壊のリスクがある

日本の住宅は建築基準法に沿って建てられています。1950年に制定された建築基準法では、震度5程度の地震にも耐えられるように耐震基準が定められました。また、1978年に発生した宮城県沖で発生した地震を元に、震度6や震度7の地震に耐えられるための新耐震基準が定められています。

 

阪神淡路大震災では震度6、東日本大震災では震度7が計測されましたが、震度5の揺れに対応している旧耐震基準では倒壊するリスクが高いことがわかるでしょう。古い住宅は倒壊する危険性が高いため、定期的なリフォームが欠かせないのです。

 

2000年には柱が土台から抜けないように基礎を固めるホールダウン金物の義務化や、バランスのよい体力壁の配置などが耐震基準として定められました。新耐震基準に沿って建てられた住宅についても、定期的に耐震リフォームを検討するのがおすすめです。

耐震リフォームの必要度のチェック方法

地震の発生しやすい地域に住んでおられる方は、耐震リフォームの必要性をセルフチェックしておくとよいでしょう。ここでは、耐震リフォームの方法のチェック方法についてご紹介します。

 

建てられた時期

1つ目のチェック項目は建てられた時期です。1981年6月1日以前に建てられた住宅は旧耐震基準に沿っており、大地震が発生した場合には倒壊する恐れがあるでしょう。

 

地震や台風などが発生したときの揺れ具合

2つ目のチェック項目は地震や台風などが発生したときの揺れ具合です。小さな地震や強風が壁に当たっただけでも大きな揺れを感じる場合には、大地震による倒壊のリスクが高いので注意しましょう。新耐震基準に沿って建てられた住宅は、小さな地震で大きな揺れを感じることはありません。

 

窓の多い家

3つ目のチェック項目は窓の数です。窓は太陽の光を部屋の中に取り込める、部屋の換気が簡単にできるなどのメリットがありますが、耐震性は落ちてしまいます。窓の多い家は体力壁が十分に配置されていない恐れがあるため、耐震リフォームを検討するのがよいでしょう。同じように1階にガレージや倉庫のある住宅についても、補強が必要なケースがあります。

 

過去に大地震に遭遇した経験がある

4つ目のチェックポイントは過去の大地震の有無です。すでに大地震に遭遇した住宅については基礎や壁にダメージを受けている恐れがあるため、リフォームを検討する方がよいでしょう。大地震が発生する際には前後に余震も発生しますが、頻繁に起こる小さな揺れによってダメージを受けているケースがあります。

 

過去にリフォームをしたことがない

5つ目のチェックポイントは過去のリフォームの有無です。築年数が長いにもかかわらず、一度も大規模なリフォームをした経験がない場合は、耐震リフォームの必要性を業者に尋ねておくのがよいでしょう。

 

リフォームをする際には業者により建物のチェックが行われます。過去にリフォームをしていない場合には、目につかない基礎部分に問題が起きている可能性もあるでしょう。プロの目による診断を検討するのがおすすめです。

耐震リフォームの流れ

耐震リフォームを業者に依頼する際には以下の流れで進みます。

 

現地調査

はじめに施工業者が建物の現地調査をして、実際に目で確認します。主なチェック項目として建物の基礎部分、屋根、外壁、床、テラスなどがあるでしょう。チェックの際にはシロアリの有無など、細かい部分まで確認して調査をします。

 

耐震診断

現地調査が終わったなら、調査結果に基づいて耐震診断をします。地震の強さを総合的に判断して、耐震リフォームが必要を判断します。

 

リフォームの施工

建物の状況に合わせて、業者が最適なプランを提案します。施工内容を決めるときは納得した上で判断するのがよいでしょう。契約書を交わした後は施工を行います。

 

まとめ

いつまでも安心して住み続けるには耐震リフォームが欠かせません。1981年以前の住宅に住んでいる方や過去に大地震に遭遇した住宅に住んでいる方は、リフォームを検討する方がよいでしょう。

 

耐震リフォームをする際には信頼できる施工業者を見つけるのも重要です。「株式会社 正建工業」は新築やリフォームに関する専門的な知識や技術があり、お客様の希望に添った最適なプランを提供できます。SDGsにも積極的に取り組んでおり、地域の環境や快適な暮らしを意識した施工が可能です。兵庫県内で耐震リフォームをお考えの方は「株式会社 正建工業」にお問い合わせください。